2009-07-13

背中で語る

思えばバレエ音楽は好きなはずなのに
まともにバレエ全幕、って見たことがないんです。沈。
フィギュアスケートも好きなのに、ちっちゃい子がテケテケ踊っているバレエしか見たことがないのです。



そんでもって昨晩は、バレエを鑑賞して参りました。

遡れば先週のレッスンで、Cちゃんが

「先生、もうすぐバレエの発表会があるから、ピアノは全然練習してないんです」

と言うので、

Aster 「おお頑張れ〜。いつ、どこであるの?」

と訊いたら、県内でも割に大きい、1500席ほどのホールで今度の日曜に、という話。
(発表会にしては規模がデカいんだあ。)

と内心驚きつつ、ピアノを練習してなくても出来る、Cちゃんの苦手なソルフェージュ中心のレッスンを済ませ、本人を帰したあと

あれっ?

と思ったこと。



Aster 「ねーおかーさーん? この間、おかーさんの生徒のTちゃんのバレエの発表会のチケットがどうこう、って話、してなかった?」

「うん。今度の日曜のね。1枚買ったよ」

Aster 「それって●ホール?」

「チケットに書いてあるはずだけど、どうだったかしらねえ…」


母の記憶が定かでなかったので、チケットを見たら……
ばっちり、同じホールで同じ日でした。



Aster 「ということは、CちゃんもTちゃんも同じ教室に通ってるんだねえ」

「あなた行く? この教室の先生、かなりお上手みたいよ」

Aster 「行こうかなあ。何か贈り物したら喜ぶよね」




そんなこんなのやり取りの後で、行ってまいりました。
いやはや、想像以上に面白かったです。

前半は、子供たちメインの発表会。
CちゃんとTちゃんは、グループごとにカルメンを踊っていました。


カルメン……たしか大学2年の合奏(※必須単位)の授業で、やったんでした。
私は大学1年の時に、何か楽器も出来たほうがいいということで、ヴァイオリンを選択しました。
吹く楽器はカラキシ駄目だし(苦笑)、
たまたま家に、姉が「作曲に使うから〜」とか言って購入したヴァイオリンがあって、しかしかわいそうなことにずっと放置されていたので、それならワタシが使ってやる、という理由で(笑)


2年の前期までは履修したんだったかな。私は副科だったので
週に15分 × 1期15回(15回目は試験) × 3期
こんな感じで、1年半やってたことになります。


確か、篠崎バイオリン教本の2巻までは終わったんですが、
その程度で『カルメン』ですよ。。。
初めて楽譜を見たとき、「これ…どうやって弾くんだ?」って首を傾げるばかりでした。


『合奏』の授業は開放科目と言って、他学部の人も受講できる科目だったので、吹奏楽部やオケ部の人たちも多く参加していました。

そこでAsterさん、恥をしのんで隣に座っていたオケのヴァイオリンの方に聞きました。
「そのまま弾いたら指が届かないんですが、どーやって弾けばいいんですか」、と。


「これはね、第3ポジションで弾けばいいんだよ」

Aster「だいさん? ぽじしょん?」

「…えっ 知らない???」



その方は冷や汗をたらしつつも、親切に教えてくださいました。

E線で例えれば、私が今までやっていた普通のポジションであれば、
人差し指で押さえた時にファ、中指まで押さえたらソ、薬指でラ、小指でシの音が出ます。

これを1音分、指を内側にずらすと第2ポジションで
人差し指でソ、中指でラ、薬指でシ、小指でド の音が出て

更に1音分、指を内側にずらすと、第3ポジションと言って
人差し指でラ、中指でシ、薬指でド、小指でレの音が出る。


Aster「……ほほーう!」


この第3ポジションで弾けば
「ラッラララミレミ ラッラララシドシ ラッララシラソラ シ〜〜〜〜〜」
が弾ける!?


――――しかし、教えていただいたからと言ってすぐに応用できるわけでもなく、(私なりに)かなり練習した1曲だったように思います。


そんな顛末をつらつらと思い出しながら、子供たちのカルメンを眺めていました。
ていうか、子供たちがみんな上手でビックリ。

むかーし見に行った、テケテケクルクルの発表会よりもレベルが高い。
これぞバレエ! って感じの踊りでした。



そして後半の『白鳥の湖』より第2幕と第3幕。
メインのオデット・オディールを先生が踊っていらっしゃいました。
王子と悪魔ロッドバルトもゲストの方で、中には劇団四季出身の方もいらっしゃったようです。

それで見ていてふと思ったんですが。
バレエって、言葉のない劇なんだなあ、と。
自分の体を使って、感情を表現しなければならない。
そういう意味では、音楽も共通しているのだなあ、と。

見ていて、学ぶことがたくさんありました。


印象に残ったのは、その先生が“背中”で語っていらっしゃったこと。
後ろを向いていても、オデットが王子と引き裂かれるシーンなど、ちゃんと分かるんです。「あ、すごく悲しいんだ。つらいんだ」って。


こういう風格が身につけられたらいいなあ、と思わずにはいられませんでした。
だって、舞台で100%の力を出したことなんて、ないです、私。

おなかの底から、「こういう音を出したい」「こういう気持ちを出したい」と願いつつ、
それをためらわずに表出できる演奏者になれたらいいなあ、と、そんな風に思いながらの鑑賞でした。




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思い出したら、またやってみたくなっちゃった。
posted by Aster at 23:59 | Comment(0) | めいん>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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