2009-04-17

諸悪の根源

ハノンをやる(やらせる)意図として、以前は

“強い指作り”や“自主的なリズム練習への導入”、あるいは“脳トレ※”
(※リズム変形は反応の速度アップに繋がる)

といったような、
成長期にこそ成長させたい部分へ教材としての意味合いが強かったように思うんだけれども。
最近、感じるのは

“こういう単純な動作で、長年培った癖が伺える” ということ。

指作りとか、リズム練習のイロハだとか、脳トレとか、もはや2の次。
一番大事なのは、ピアノを弾く基本の形に狂いがないか、そこを見極めなきゃいけないんだなあと感じる、今日この頃です。



そんでもって、日常にて。

「力を抜くんだよ〜 そうすると、ゆるーいアーチ型になるよ〜」

といつも声をかけてしまう子がいます。
でも、「ちょっといいかなあ?」と手を触ってみても、それほど力は入っていないように思えるので、本人にも「どこまで力を抜く…の??」と、イマイチ伝わっていないようなのです。

そんなこんなで、私自信も、
(えーと???????)
な、状態。

(なぜだ???????)

力はそれほど入っていないのに、でもでもでもでも、いつも、ぺったーん。な、手のかたち。
ぺったーん、で、固定。

(なんかおかしいのは分かるんだけど???????)

疑問符が羽を生やして頭の中を飛び回ります。


打鍵する瞬間に力んでるのか?
それって、指で弾こうとしているからなのか?


そう推測して、
「指で弾くんじゃなくて、手のひらの重みを感じるんだよ〜。指は置くだけだよ〜」
と言ってみるんですが、効果なし。
やっぱり指で弾いてしまうようで、音自体も固いかったい。



で、ハノンも3番に来て、ようやく「あっ!」と気づいたこと。

この子、まったく、指先で弾いてないよ!?

よくよく観察してみると、常に、指の腹(ぷっくりしたところ)で弾いている。
だから自然に指が伸びてしまって、結果、指で弾いてしまっているに至るようです。


今度は、指先で弾くように言ってみる。
ついでに、自分の指も見せて


“ほらね、わたしの指先、とってもまーるいでしょ?”
“ピアノ弾いている人の指って、私みたいにまーるいから、すぐ分かるんだ”
“ピアノ弾いていない人の指って、少しとんがってる”
“まーるくなるのは、いつも指先で弾いているからなんだよ”
“もちろん、指の腹で弾く奏法もあるから、その弾き方もね、間違ってはいないんだけど…”


と説明すると、感心したように聞き入ってはいたものの、
トライしても簡単には“指先で弾く”のが出来ないようで(滝汗)
まあここには…そりゃそうか、という思いもあります。
他のセンセイの下で6〜7年もこのスタイルでやってきたならば、すぐに改善できるものではないもんなあ。

ま、いっか。徐々に、徐々に、出来るようになればいいさ。
そう思って束の間。


…………………しかーし。


1週間、2週間経っても、なぜか兆しが見えない。
なんでかなーと思いながら、更に観察を続けると、
ひじょーにびみょーにね、いつも、少し伸びた爪付近を避けて弾いているようなのです。
爪をさけて弾くから、指先では弾けず、ついつい腹で弾いてしまうみたい。


諸悪の根源は爪か――――っ!!!



おまけに、爪を避けて指先で弾こうとするものだから、特に人差し指の第一関節が、弾いた時に内側に引っ込んでしまう。(= 第二関節より先の指が直線的になってしまう。)


嗚呼。。。こんな弾き方してると、指を痛めちゃうよ。。。



そんな訳で、
「爪はいつもきれいに切ってね。ピアノを弾く時の邪魔になったら駄目だよ」
と声をかけたんですが。

そんな言い方しかできない自分にプチ鬱。

誰か私に叱る勇気をちょうだい。



+++++ +++++ +++++ +++++ +++++



そう…
さかのぼれば、学生時代。

「『叱る』と『怒る』は違う」

と教わって以来、どうも、強く言えなくなってしまったんですよねえ…。

という教えも起因した上で…

ホラ、あることが出来る人(苦もなく出来てしまう人)って、そのことが出来ない人の気持ちが分からないものだから
もしも怒りを伴う強い気持ちを持ってしまったらね、
一歩間違えば 単なるイヤミな奴にすぎなくなる だけですよ(苦笑)

特に子供を自分の物差しでは計りたくないから、
だから怒れなくて、諭すことはできるけれど、強く叱れない。



でもさ、レッスン前に爪を切るくらい、マナーだって教えるべきだよなあ。
それをちゃんと教えた上で、やってこなかった時には

爪切ってこんかーい!!

くらい言えたら、いいなあ、と思いつつ…


さて、その子の次の子のレッスン。

彼女もまた爪が伸びていて、いつもは手の形がきれいな子なのに、やっぱり指の腹で弾こうする始末。


おのれブルートゥス、おまえもか――――っ!!!




午前よりも午後のほうがなぜかご機嫌の悪い師匠の気持ちが
ほんのちょっとだけ分かった日



本当は、とてつもなく怒りっぽい、Asterの日常でした。
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posted by Aster at 23:59 | Comment(4) | めいん>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

Asterさんこんばんは!
ずっとずっとコメント入れたい入れたい入れたい入れたい(ウザ!)と思いつつ、
タイミングがつかめずにご無沙汰しておりました(><)
Asterさんの記事はいつもピアノ初学者の私には大変参考になること満載で、
(文章もとても面白い!)、コソコソお邪魔させていただいております(((..*

本当は「練習風景」のご企画にも参加させていただきたいのですけれど……、
私の練習方法、考えれば考えるほどダメダメダメダメでとても記事に上げられる
ようなシロモノではないとはっきりと自覚いたしました(ーー;)<遅ーっ!
大いに反省し、これを機会に今一度練習方法を見直していきたいと思います(><)
(とても良いきっかけをありがとうございました……!)
ああしかし、だからと言って答えがすぐに見つかるはずもなく……難しいですorz

そ・し・て、爪……!!
十数年間レッスンを受けずに適当にピアノを弾いていた私、当然爪を切らずに
弾いていた時もあって、変な癖、ついています……号(┳◇┳)泣
妙に人差し指の打鍵が弱い。親指の打鍵位置が定まらない。うっ……泣けてくる。
(レッスン当初にC-dur二ヶ月の宣告を受けたのはまさにそのせい……?)

ここは一発、叱っておやりなさい!ですよ!
将来困るのはその子ですから!<私のように(涙)
ていうかAsterさん、私にもレッスンしてくださーい!(T0T)
Posted by かなた at 2009年04月18日 23:28
>かなたさま

>ずっとずっとコメント入れたい入れたい入れたい入れたいと思いつつ、タイミングがつかめず...
よっく分かります、そのお気持ち!(私もけっこうROM専なので…)
でも、そうして思ってくださるだけでとても幸せですので、あまりお気になさらないでくださいね。
お時間があるときにお話を聞けるだけで、HAPPY全開です♪


>叱っておやりなさい
激励感謝!!(感涙)

しかし…将来困るから、についてですが…。
叱りたい気持ちの根底にあるものって、確かにそれです。一方で、「将来のこと」を踏まえて言ってもいいものかどうか、難しいんですよぅ。

良かれと思って助言しても、そのことでピアノが嫌いになったら、元も子もないですもん…。
ただ楽しく弾けたらいい、練習することや注意されるのが嫌い、そんな感じでうるさく言われるのを嫌う子もいますし…。

だからまずは、『うまくなりたい(→だから練習する→注意も受け入れる)』と思わせることが第一歩かなと思うのですが、そう思わせるための
      叱ったりなだめたりおだてたり 脅したりノせたり突き放したり誉めたり
という技能が私にはまだ欠けてます。いくら教育系統で知識を詰め込んでも、こればかりは、子育てで経験を積んだ全国のお母さまがたに脱帽。ついでにAster母にも脱帽。
そんな経験値不足な私で良ければ、いつでもカモン♪ですけれども(笑)
しかしそのような不幸な目に合った際は是非、私の不手際を公明正大にご指摘くださることをお約束ください(苦笑)


最後になっちゃいましたが、(長くなってしまい申し訳ないです)
練習方法についてですが、人それぞれでほんとに面白いですよねえ。
私も、20年かけて(←爆)効率化だけは図れるようになりましたけれども、絶対量としては全然足りてないので、そこのところをもっと研究しなくちゃなあ、と思わずにはいられません。
かなたさま、焦らずにゆーっくり考えて、何か良い練習方法を思いついたら、ぜひいつか、記事にしてくださいませね♪
楽しみにしております☆
Posted by Aster at 2009年04月19日 02:30
こんばんは。大変申し訳ありません。私のブログでAsterさんのコメントを放置してしまいました。メール通知の設定をオンにしてたのですが、違うメールアドレスで設定してしまい、本当にごめんなさい。

私も指でつい弾いてしまいます。ゆっくりものならとにかく、速いパッセージが弾きこなせないのが延びない理由かも!?

それと、お待たせしました。演奏の動画を公開しました。時間があれば拝聴のほどよろしくお願いします。
Posted by けいこ at 2009年05月07日 01:38
>けいこさま

速いパッセージは、手首をほんの少し上げて、手にかける重みを移動させるように感じると、弾き易くなりますよ♪
手首を下げると指を動かす動きしかできなくなってしまい、バタバタした演奏になってしまうみたいです。(私も目下修行中です/笑)


演奏、とっても楽しみです♪
ただ、今事情があってPCが出来ないので、今月中には、そちらにお伺いできたらいいなと思っています。
あ〜〜〜早く聴きたいっ
Posted by Aster at 2009年05月09日 00:01
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